「介護福祉経営士」実行力テキストシリーズ第11巻
『プロ意識を高め、思いやりの心を磨く!一流の介護職員が育つ奇跡の人材育成法』-株式会社日本医療企画

NPO 特定非営利活動法人 日本プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー協会 編著

【共著者】
武田 直美:「武田流心くばり介護道/介護傾聴師」創始者・家元
井口 隆三郎:「武田流心くばり介護道/介護傾聴師」師範・教授格
齊藤 榮一:「武田流心くばり介護道/介護傾聴師」師範・教授格
堺野 幸枝:「武田流心くばり介護道/介護傾聴師」師範・教授格
下枝 三知与:「武田流心くばり介護道/介護傾聴師」師範・教授格

【はじめに】
介護の現場は、きつい(重労働)・汚い(排泄介助)・危険(病菌感染)の「3K職場」といわれています。福祉とお年寄りが好きだからという熱い思いだけではできないのが介護の仕事です。
しかし、私たち介護専門職が利用者の生活を支える介護のプロとして自覚を持って介護にあたったとき、「きつい・汚い・危険」の3K職場は、「感動・感謝・感激」の“心の3K職場”になります。“見方”を変えると“味方”になり、利用者やその家族との強い信頼関係につながっていくのです。
私自身、20余年間、福祉の現場で利用者や家族と深くかかわってきました。そのなかで感じたのは、利用者も家族も多くは求めていないということです。日常の当たり前の“ちょっとした笑顔”“ちょっとした声かけ”を一番心待ちにしています。そして、最後まで、一人の人間として尊重してもらいたいと願っています。
高齢者にとって人生の終末は、明日なのか、数時間後なのか、数分後なのかもわかりません。だからこそ、介護従事者は「今このとき」を大 切にした“心くばり”が必要になります。常に「一護一会の精神」を持って、介護にあたることが重要なのです。「一護一会の精神」とは、人と人との出会いを大切にするように、1つひとつの介護を大切にしながら、介護職員自身も悔いのないように心を込めた介護を行うことです。
利用者や家族は、大切な命を預けている場だからこそ、施設や介護職員に対して多くの不安や迷いを感じています。その不安を取り除き、信頼関係を深めていくためには、介護技術や知識、コミュニケーション能力を高めなければいけません。

本書は、介護職員が利用者に対して、「しっかりと話を聴いてくれる」「笑顔で対応してくれる」「信頼感が持てる」などの“心くばりの介護”を実践できるようにするための手引きです。カウンセリングやコーチングの技法を取り入れることで、介護職員のコミュニケーション力を磨き、ロールプレイの実践、実際の現場の課題解決に対応したワークシートの活用を通して、一般的な研修では教えてこなかった“介護の心”を学びます。

「他者とは違う心くばりのある介護」=「より質の高い介護」を職場で実践して、「感動・感謝・感激」の心の3K職場へ変えていってください。

そして、選ばれる介護職員、選ばれる介護施設になることを切に願っています。

執筆者代表 武田 直美

【目次 A-5判・全150ページ構成】

第1章 職員の心を育てる人材育成の考え方
1 職員の心の育成と経営への影響 8
2 「心くばり介護道」で介護の心を学ぶ 12
3 「感動・感謝・感激」の心の3K職場をつくる 19
4 介護現場のクレームと向き合うときの心構え 27
5 介護現場の危機予防と信用向上 29

第2章 集団と個別でできる人材育成法
1 介護専門職としてのプロ意識を育てる 36
2 利用者のQOLを高めるコミュニケーション 46
3 心くばりコミュニケーション 64
4 7つの傾聴技法(ロジャーズ理論) 87
5 コーチング技法 91
6 アサーション 107
7 介護職員に必要な礼儀作法 116
8 職員の目標管理と人材育成計画の立案 127
9 課題解決のプロセス 130

第3章 事例で学ぶ介護の心と人材育成
1 利用者は、スタッフの質を見て施設を決める 140
2 離職率の高い施設は利用者離れも起こす 145
おわりに 151
参考資料 152

【価格】
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【発行所】
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