キャリア式職務経歴書のつくり方/売込みの仕方⑧
「キャリア式職務経歴書のつくり方/売込みの仕方」の「戦略編」に続き(その7)からは「戦術編」です。
キャリア式職務経歴書のつくり方/売込みの仕方⑦では、自己分析のために用意したワークシートと分析の手順を説明しました。
「キャリア式職務経歴書」制作には「時系列業務経歴書」に記載した仕事から、得意とする職務遂行能力五つに分解します。
「時系列業務経歴書」では担当職務の期間・仕事内容・部下の数・主たる実績/貢献を時系列に記載します。
「専門分野別職務経歴書」づくりでは「時系列業務経歴書」に記載した、実績/貢献に注目します。
実績/貢献を証明する数字は
↑Q | ↓C | ↓D(納期) | ↑D(数量) | ↓時間 | ↓人数 |
です。
利益を創出する六要素の要素数の多寡がすなわち利益額の多寡に比例します。
「時系列業務経歴書」の実績/貢献欄を注視していると、どのような職務遂行能力が実績/貢献を上げる基盤になったかに気づきます。
できる仕事(専門)・やりたい仕事(専門)と売れる専門(市場性)のマトリックス図をつくります。
実績/貢献の基盤になった職務遂行能力を上位から➀②③④⑤の順に記入します。
「専門分野別職務経歴書」作成では➀~⑤の順にそれぞれの経験累積年月、当該職務遂行能力の定義、どのようにして当該職務思考能力を修得したかの理由、当該職務遂行能力ごとに新たに気づいた業績/貢献を記載します。これによって「専門分野別職務経歴書」が完成します。
次いで「成功体験/失敗体験キャリア・シート」をつくります。それぞれ二例つくります。
成功体験は自身がウリとする職務遂行能力➀と②にもとづくもの。文例は決められています。すなわち「〇〇を〇〇することによって〇〇を〇〇した」。
成功の要因として知識、経験、スキル、態度、姿勢の五要因に分けて詳述します。この過程で「キャリア式職務経歴書」づくりのコツをつかみます。
失敗事例は「〇〇で失敗」あるいは「〇〇がうまくいかなかった」という記述です。知識、経験、スキル、態度、姿勢の五つについて詳述します。失敗体験の要因を認識することによって強化すべき職務遂行能力が明確となります。能力開発において「人並み」まで向上させるべく努力すべき目標が明確になります。
以上、次号に続く。
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